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セールス春秋 vol.1『飲みニケーションが会社を救う〜』

2013/03/19
セールス春秋 vol.1『飲みニケーションが会社を救う〜』



 

かつてあちこちで見かけた《飲みニケーション》はどこへいったのだろう?

完全無欠の風習とはとても思えない今日この頃。

しかし、かつて日本の高度経済成長の立役者だったと言っても過言ではない。

「もうそんな時代じゃない」と鼻で笑われそうだが…

問題点は改善し、日本の良き伝統として受け継いでいけないものか。

 


 

 

 

◎明るい日本は一体どこへ…

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA「最近の若い奴らは酒飲まんようになったわ。僕らの若い時はよう飲みに行った。ほとんど毎晩行ってたよ。」
と51歳の営業マンが言った。確かに最近、会社帰りの上司・先輩と部下が一緒に飲んでいる姿を見かける回数が減ってきた。一昔前ならよくある光景だったのに。
その「僕らの若い時」とはどんな時代だったのだろうか。
「日本が高度経済成長していた時期で日本中に勢いがあった。男は家庭なんかほっぽって働いとった。毎晩、仲間や得意先と飲みに行って、まっすぐ家に帰ったことなんかなかったわ。今はそんな時代やないんやろうけどな。」

 

日本が急成長していた頃、誰もが「いつかは社長になってやる」とか「いつかマイホームを買うぞ」とかいった夢や目標をもっていたし、またそれを実現できた時代でもあった。そして、酒を飲みながら各自が夢を大いに語ったことだろう。

 

 

◎お金がないだけ?

 

しかし今や、大不況で夢なんてもてないくらい人々の心はせちがらく、そのせいか無気力・無関心・無感動という覇気のない最悪な空気が世の中を覆っている。
確かに空気だけではなく現実問題としてみんなお金が無い。大幅な交際費のカットや給与カットで、飲み食いにお金が遣えなくなった。というわけで、上司は部下におごってやることができなくなった。
それどころか気を使わなくても良い同僚ともあまり社外で飲まなくなってきている。

 

下図のインタビュー結果1を見てもらって分かるように、入社して3年目までのビジネスマンのほぼ半数が会社の同僚と「ほとんど飲みに行かない」と言っている。「毎日、顔を付き合わせているのに、仕事が終わってまで一緒におりたないで」というのが本音だろうか。

 

 

インタビュー結果

 

 

 

 

◎先輩から誘うべし 後輩から誘うべし

 

ここで誤解のないように断っておくが、家庭をかえりみずプライベートと仕事をごっちゃにしろと言っているのでは決してない。しかし上司を含めて会社の仲間とあまり飲みに行かないという話を聞いて、「もったいないな~」と思った。
高度経済成長時のビジネスマンを支えたのは他ならず《飲みニケーション》。その良いところだけをとって現代に生かせないだろうか。
30代後半以上の方々に思い出していただきたい。

 

自分が会社に入りたての頃、上司・先輩に「おーい、今晩飲みに行くぞ」と誘われ、こちらが嫌な顔をしても襟首をつかまれて、夜遅くまで連れ回されたことを。その時は、「上司や先輩と飲んでも気を遣って疲れるだけ。仕事の話ばっかりやし…」と思っていたかもしれないが、今になって振り返ってみると、上司・先輩から色々な情報や自分の知らなかったこれまでの会社の歴史や社内の状況を教わることができたはずだ。

 

 

◎ズレている?間違った気遣い

 

街頭インタビューをしている際にこれから支店内で飲み会に行くというグループに出ぐわした。彼らに話を聞くととても興味深いことを言っていた。
「今日の飲み会は、上司が僕たちと飲みたいという話が中堅の先輩に来て、中堅の先輩から僕たちに打診がありました。で、僕たちから中堅の先輩を通してOKの返事をさせて頂きました。」
上司たちは部下と飲みたい。自分たちがしてもらったことを自分の部下にもしたいのである。しかし「時代の流れやし。今時若い奴らは嫌がるやろ」と変な気遣いをして、誘えないのだ。そんなこと気にする必要はない。

 

 

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お酌も重要な飲みニケーションのひとつ

 

◎100円マックで100億円UPへ!

 

インタビュー結果2にもあるように、部下たちは、「めし代が浮く」とか「社内情報が得られる」とかきちんと《飲みニケーション》のメリットを理解しているのである。

 

交際費や給与がどうした。別に高級レストランや割烹に連れて行かなくてもいいのだ。100円ハンバーガーや、餃子と白いご飯とビール1本でじゃないか。部下も自分から上司・先輩を誘うべきである。どんなふうに誘えばいいのかと悩むことはない。
「どうやって、商談成立に結びついたんですか?今晩僕が晩ご飯ご馳走するんで、教えてくださいよ。」とか「どうしてもわからないことがあるんです。(以下同文)」とか言えばいい。自分よりも経験がある上司・先輩にどんどん質問し、どうすれば上手く行くのか教えてもらえば、時間の短縮にもなるし自分も楽になる。

 

 

◎リラックスから生まれるアイデア

 

上司と部下が、誰がどんな仕事をしていて、進行状況はどうなっているのかをツマミに酒を飲むことで、本人たちも気づかないうちに社内のホウレンソウ(報告・連絡・相談)ができてしまっているのだ。そうすれば、上司にいちいち部下の顔色から「あの件はどうなったのか?」「問題はないか?」と読み取るという面倒なことをしなくてもすむ。
万が一、問題が起きたとしても、状況を把握していたので迅速で的確な対応ができる。
インタビュー中「自分では行けない店に連れて行ってもらえる」という意見があった。
上司にそのような店に連れて行ってもらうことにより、得意先を接待するために高級な店に行ったとしても、雰囲気に飲まれないようになる。

 

また社内で机に囲まれて四角四面に話をするよりも、社外で酒を飲み食事をしながら話をするほうが気分もリラックスして良いアイディアもどんどん浮かんで来る。

やはり《飲みニケーション》はあなどれない。

 

 

 

◎ONとOFF

 

充実した一日の終わりのビールは別格

充実した仕事をした一日の終わりのビールは別格

こんなにいいことづくめの《飲みニケーション》なのになぜなくなりつつあるのか。そのデメリットに目を向けてみた。

インタビュー結果3をみればわかるように、社内とは違うリラックスした雰囲気で仕事の話ができるのが《飲みニケーション》のメリットなのに、社外にまで社内の雰囲気を持ち込むアホがいるから問題なのだ。
つまり、仕事中(=ON)と、そうでない時(=OFF)の区別を付けないなら《飲みニケーション》をする意味がないのである。

 

 

上司は部下の話を聞く時は聞き役に徹するくらいの気持ちで話しやすい雰囲気を作ってやることも大事だ。話が盛り上がってくると、ついつい二次会に行きたくなるもの。
しかし会社を出るのが遅ければ終電や帰宅時間が気になってしまう。
そうならないためにもさっさとその日やるべきことを片付けて飲みに出よう。部下も部下で翌日には「昨日はありがとうございました」とお礼をいうことはもちろん、昨夜教えてもらったことを仕事に生かさなければならない。

ONとOFFを区別した楽しい《飲みニケーション》で効率良く仕事をして上司も部下も楽になろう。

 

 

 

 

◎最高の酒を最高の仲間と共に…

 

インタビュー中、「仕事で疲れた時ほど飲みに行きたくなりますね」という言葉に最も共感を覚えた。

充実した仕事をした日の終わりには、共に闘った仲間と一緒に酒と心地よい疲労感に酔いたくなるもんだ。

 

 

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